コールナンバー ダブルJ

国際秘密警察スペシャル(S)メンバーと呼ばれる男達のお話です
Posted by  朝倉 淳   1 comments   0 trackback

始まりの地にて 3

 鷲尾が出勤し健が学校に行ってしまうと、ジョーは午前中幸子の手伝いをする。
 買い物や芝刈り、庭の手入れなど日本ではあまりやらなかった事ばかりだ。
 時には地域の活動に出る幸子のお供をする事もある。今日は月に一回のバザーの日で、ジョーは幸子と近くの公共施設に出向きバザーの手伝いをした。
 もちろん最初は参加を渋っていた。人前に出るのがいやだった。
 しかし“商品が重い”だの“人手が足りない”だの幸子から言われ、仕方なく参加する。が、会場に入りあまりの人の多さにうまく騙された事に気が付いた。しかし今さら逃げられない。もう二度と来るもんか、と思いながら、商品を売り捌く幸子のあとについて品物を袋に入れて買い手に渡していく。たったこれだけの事だが、山岳ラリーより疲れる。
 だが良い事もあった。やはり手伝いに来ている地元の若者がジョーに声を掛けてくれた。おそらく同年代だろう。
 彼らはジョーに“日曜日は角の公園でバスケをしているから見学に来てくれ”とか、“今度サッカーをしよう”と誘ってくれた。
 なかには“君のディアブロとおれのフェラーリとでレースをしよう”と持ち掛けてくる者もいた。まだ2、3回しかディアブロで街を走っていないのに、どうして乗っているのがジョーだとわかったのか不思議だったが、この辺りの地区の若者は皆知り合いだから、知らない人間はすぐにわかるのだという。
 こういう付き合いをあまりした事のないジョーは途惑いどうしていいのかわからなかったが、それを聞いた幸子が後押しをした。ジョーに手伝ってもらうのは助かるが、まだ若い彼が1日中家にいるのは良くない事だと思っていたのだ。彼のためにはもっと外へ出て、同じ年頃の青年達と付き合う方が良いだろう、と。
 案の定、ジョーは気が進まない様子だったが、幸子に追い出され2回ほど公園にストリートバスケットを見に行っている。バザー会場で誘ってくれたヴィクトルという男のチームだ。
 もっともジョーはただ見ているだが、陽気なヴィクトルの仲間達は周知の友人のようにジョーに接してくれた。
 彼らのほとんどが家業の手伝いをしているので、午前中でも時間がとれるのだ。
 今日もジョーは午前中にいつもの公園に行った。相変わらず参加はしないで見ているだけだったが、それでも楽しかった。
 ヴィクトル達も無理にゲームに入れる事はしない。ジョーが入りたいと言ったら入ればいいと思っている。が、この日は途中から雨が降り出した。冬の始めの冷たい雨だ。近くの公園なので、ほとんどの者が自転車で来ていた。ジョーもだ。皆大急ぎで家に戻る。
 ジョーは帰宅するとシャワー室に飛び込んだ。熱い湯を体全体に浴びる。
 鷲尾の家には日本式の浴槽のある風呂もあるが、ジョーはシャワー専門だ。
 「ジョージ、戻ってるの?」ドアの向こうで幸子が声を掛けてきた。
 「マァマ、熱いコーヒー入れてよ」髪をタオルでカシカシしながら言う。
 「─ひびき洸さんという方がいらしてるのだけど」
 「洸が!?」驚いてドアを開けた「どこに!?」
 「応接室よ。会う?」
 「・・・・・」
 ジョーは答えに窮した。洸が何の用で来たのか見当もつかない。会いたくないと言えばそれで済むだろう。しかし・・・
 「ジョージ」
 幸子は、何も言わず応接室へ向かうジョーの後姿に声を掛けた。ジョーは振り向かず手を振って答える。
 鷲尾家の応接室は玄関を入ってすぐ右側にある。
 ジョーはドアの前に立つと気を落ちつかせるように大きく息を吸う。そしてしばらくドアを見つめていたが、やがてノックもせずいきなりバッとドアを開けた。
 「やあ、ジョー!」コーヒーカップを両手で持ち、明るい洸の声が響く「久しぶりだねえ。元気そうじゃないか」
 「・・・ああ」ジョーの目は洸を捉え、さらに室内を見回す「・・1人か?」
 「残念ながらぼく1人だよ。一平も神宮寺も日本でルス番さ」
 「・・・・・」気まり悪げに一瞬口元を歪める「何しに来たんだ」
 「仕事でスイスまで来たのでちょっと寄ってみたのさ。あ、これお土産」
 洸が小さな箱を取り出しジョーに押し付けるように渡す。促されてジョーが開けた。中から出てきたのは腕時計だった。
 「スイスのシャルルホーゲルだよ。フンパツしちゃった」
 「・・・・・・」
 「だって君、スピードマスター日本に置いて行っちゃっただろ。時計がないと困るかな?と思って。ねっ、はめてみてよ。大きさは大丈夫だと思うけど」
 ねぇねぇとせかす洸に、ジョーは閉口したように左手首にはめてみた。ぴったりだ。
 そういえば・・荷物の中にジョーのスピードマスターはなかったっけ。入院する際に外して、そのままどうしたのだろう・・・。もっともあれはJBの通信機も兼ねているから、あのまま持っているわけにも─。
 「やっぱりぴったりだ。良かった。いつも使ってよ」
 「あ、ああ・・・」ジョーは再び洸を見る「それで─」
 「あのあと大変だったんだよ」ジョーを見つめ洸が言った「機動隊のほとんどがキズを負ってしまって一時JBが機能しなくなったんだ。まっ、だからといってのんびり寝てるやつはいないけどね。ほとんどが1日でJBに戻った。一番重症だった神宮寺でさえ、5日で退院してきたよ。さっそく訓練を始めて─」
 「あ、洸」苛立だしげにジョーが遮る「お前、そんな事を言うためにわざわざここまで来たのか」
 「そーだよ」ケロッと答える「他に何があるのさ」
 「・・・・・」
 ジョーが洸を睨めつける。だが洸には通じない。悠々とコーヒーを飲み、自分を睨むジョーをその大きな眼で見つめ返す。
 やがて小さく息をつき視線を外したのはジョーの方だった。彼は乗り出していた体をソファに深く沈める。
 実はさっきドアを開けて入ってきたジョーを見て、洸はちょっと驚いていた。ジョーの顔つきが・・いや、雰囲気が以前と変わっていたからだ。
 日本にいた時は黙って座っていても彼の存在感は大きく、眇めた目で見られると誰も何も言えないくらいの迫力があった。しかし今はどうだろう。相変わらず睨む目付きには威圧感があるが、以前ほどではない。少々目付きのきつい若い奴、といったところだ。
 ちょっとガッカリしたが、それでも自分を睨む目にはまだジョー独特の圧力がある。やっぱり言ってしまおう。そのためにスイスのスーパーリーグのチケットを諦めてここへ来たのだから。
 「とにかくJBは元の活動に戻ってるよ。君がいない事を抜かせばね」ジョーが顔を
上げ洸を見る。目をしかめ肩で小さく息をしている「神宮寺も新しいコンビと訓練を始めて、近々現場に出るかもしれない」
 「新しいコンビ?」
 「そうだよ。2人1組がぼく達の原則だからね」
 「・・・・・」
 その通りだ。2人1組の原則は捜査課だけじゃない。おれ達Sメンバーだってそうだ。おれがいなければ当然神宮寺に新しい奴が・・・。
 「そうか・・・」
 「そうかって、それだけ!?神宮寺が違う奴と組むんだぜ!なのに君はなんとも思わないの!?まだ正式のコンビじゃないけど、このままじゃダブルJはなくなってしまうんだよ!君はそれでもいいの!」
 「・・・いいも悪いも、おれはもう・・・」
 「除隊手続きはまだだって聞いてるぜ。今ならまだ間に合う。帰ってきてよ、ジョー」
 「あ、あきら・・・」
 ジョーは苦しそうに洸を見る。肩で小刻みで呼吸しているのがわかる。このまま倒れてしまうのでは、と思う洸だったがさらに言いつのる。
 「ぼくはダブルJに憧れてこの世界に入った。養成所では君達の活躍を聞き、ぼく達も必ず─って思ってがんばった。君達はつねにぼく達の前にいるべきなんだ」
 「・・・勝手な事を」
 「ああ勝手だよ!わかってるよ、そんな事!もう2度と言わないからな。ぼくは君達ダブルJと一緒に仕事がしたい!君達にいてほしいんだ!」洸は勢いつきテーブルを叩いた「君だってまだ迷っているはずだ。完全にやめる決心をしているんなら、ぼくが来ても普通に応対しただろう。でも君は・・・」
 テーブル越しにジョーに詰め寄る。
 「君のその態度が、今の君の心情なんだ!」
 「・・・・・・」
 洸に詰め寄られたまま、ジョーはただ彼を凝視する事しかできない。
 「神宮寺だって他の奴と組みたいなんて思ってないよ。相棒候補を潰して、君が戻ってくるのを 待ってるんだ。神宮寺だけじゃない。チーフだって一平だってぼくだって─!」
 「や・・やめろ」声が出た。
 「君だって戻りたいんだろ!今の生活を、君が満足しているなんて思えない─」
 「やめろ!」
 ジョーが大きく手を振り、肩に掛かろうとした洸の手を払い除けた。そのままテーブルに片手を付く。息が荒く体中が震える。
 「・・・帰れ」
 「え?」
 「帰れェ!!」
 叫んだ。体が揺れそのままテーブルにうつ伏した。
 「ジョー・・・」
 洸は、頭を抱えたジョーを見下ろすように立ちすくんでいる。
 あの事件の時、洸と一平は九州にいた。東京に戻ったのは事件が解決した翌日だった。だが詳細は高浜から聞いているし、ジョーが過去の記憶によるフラッシュバックで苦しんでいた事も神宮寺から聞いていた。フランスに来てからもそれが続いているのかはわからなかったが、もしこの事が切っ掛けでまた・・・。
 洸はジョーに声掛けようとして・・しかしやめた。今のジョーに何を言っても彼は受け付けない。ますます頑なに洸を拒否するだけだ。もう自分にできる事はひとつしかない─。
 洸はもう一度ジョーに目をやり、やがてそのままは部屋を出て行った。

 どのくらいそうしていたのだろう─。
 ジョーはテーブルにうつ伏したまま、もう長い時間そのまま動けずにいた。
 洸が出て行ったのはわかっている。自分はいったい何をそんなに怒っていたのだろう。洸の言うとおりかもしれない。
 神宮寺に新しいコンビができるって?それはそうだろう。おれはあいつに何も言わずに、いや会いもせずにこちらに来てしまった。鷲尾のせいではない。おれが考え、おれが決めた事だ。
 なのになぜ、こんなに怒っているんだろう?─いや、考えてはいけない。また夢か現実かわからなくなる─。違う、現実だ。ここはフランスでおれは・・・。
 ふと気が付くと、隣に誰かが座っていた。柔らかく背中を撫でてくれる。幸子だ。体を起こし彼女を見る。幸子はジョーの頭に手を添え、自分の方に彼の体を倒した。子どもの頃は抱きかかえる事ができたが、今はそれもできない。せめて彼の髪にキスをし優しく撫でる。
 真近で見たジョーの顔には、いくつものキズが見えた。体もそうだろう。離れていた4年間の長さを思う。
 「・・おれは・・・」押し殺したような声が漏れた。
 「あなたが決めていいのよ」なおも髪を撫でながら幸子が言う「あなたが考えて決めて・・、出た結果に私もパパも反対はしないわ」
 「─」
  大きな体を固く丸め込んでも、漏れる声を押さえる事はできなかった。

 それから2、3日はいつも通りの日々が続いた。
 ジョーは幸子を手伝い健と遊ぶ。時々フランス語を教えてもらう。
 あの日、洸が帰ったあと見せていた暗く厳しい表情も今はなく、どちらかというとおとなしい穏やかな青年といった貌を見せている。幸子の作ったパイを喜び、健にはリフティングのやり方を教え一緒に笑っている。
 しかしふとした時に、どこか遠くを見るようにじっと虚空に目を向けるジョーの姿もよく目にするようになった。そんな時は今までしゃべっていた健でさえ黙ってジョーの様子を見ている。我に返ったジョーが健に目をやると健は安心してまたしゃべり出す。6才の健にまで気を遣わせるなんて、しょうがねえなあ、と苦笑する。
 もう一度顔を上げ見上げた彼の瞳に、今までにはなかった光が燈った。

 「ジョージが家出!?」鷲尾は思わず声を上げた。
 ここはパリ市内七区にある国際秘密警察パリ本部の長官室だ。
 七区は官庁街で、セーヌ川近くに建つ本部は多くの官庁ビルの中でもかなりの敷地面積を持つ。長官室の窓からは、遠くエッフェル塔や陸軍士官学校が見える。
 彼は30分後に始まる会議の用意をしている時、幸子からケータイに連絡を受けた。
 『家出というわけではないと思うけど・・・。ジョージの日本語の文章は健よりひどいわ』
 幸子がため息をついている。
 ジョーは日本語での会話は不自由しないが書くのは苦手で、“、”や“。”、助詞を抜かして書く事もあるので、文章によってはとんでもない内容になってしまう。
 幸子の話を聞くと─
 朝から病院に行っていたジョーが帰宅したのが11時頃。左肩はもう完治したと言っていた。
 ジョーにルス番を頼んで、いつものように健を迎えに行く。この日は次のバザーの話もあり、幸子は30分ほど他の母親達と話し込み帰宅したのは12時半近かった。その時にはもうジョーはいなかったのだが、また公園にバスケを見に行ったのだろうと思っていた。
 しかし、いつもの昼食の時間になってもジョーは帰って来ず連絡もない。ケータイも繋がらないのだ。
 ふと思いついて裏庭に行くとディアブロもない。近くの公園は駐車場がないので、いつも自転車で行っていたのだが。それで彼の部屋に行き、机の上に置いてある手紙を見つけたのだという。  そこに“家出します。すぐかえります”と書かれていた。
 『それでクローゼットを見たら、この前買ったシャツやセーターがなくて。おそらく2、3日分だと思うのだけど』
 「・・・そうか」としか言いようがない。
 子どもならともかく21才の男だ。自分の意思で“旅行”に出た者を、親とはいえ捜して連れ戻すわけにもいかない。
 「彼はドイツ語も英語も話せる。言葉では不自由しないだろう。大丈夫だよ」何か言い掛ける幸子を制する「だが気にはしておくよ。君も時々ケータイに連絡を入れてやってくれ」
 ジョーを捜すために部下を動かす事はできない。
 「しかしいったいどこへ・・」

 幸子が鷲尾に連絡を取っていた頃、ジョーはパリ市街を抜け、北に向かって真っ赤なディアブロを走らせていた。
 カーナビは付いていないので一応地図は用意したが、道路標識など整備されているのでたぶん大丈夫だろう。
 “サン・カンタンまで100キロ”という標識が見えた。確かこの町から東に50キロほど行った所にランスの街がある。
 ランスは古代ローマに遡る由々しい歴史を持ち、シャンパンを生んだ美しい街だ。あのジャンヌ・ダルクに導かれたシャルル7世が戴冠式を行った大聖堂が聳え立つ。しかしその郊外に国際秘密警察の刑務所があるのだ。
 先日、日本で確保されたテロリスト達も今はここに収監されている。
 あのあとニューヨークに送られたセシルも、このランスに収監されているのだろうか・・・。いや彼女は我々を助けてくれた。少しは刑も軽くなるだろう・・・。そんな事を思いながら、ジョーの運転するディアブロはサン・カンタンの街を抜け、一路ベルギーとの国境へ─そしてその先、彼の生まれ育ったドイツ、ハンブルクを目指し、ひた走る。
 片道800キロあまりの長い道のりだが、ケルンからアウトバーン1号線に入ればあとは200キロ近いスピードでハンブルクまで北上できる。ラリーを体験しているジョーにはそれほどきつい道のりではなかった。
 ベルギーを抜けドイツに入る。
 両国もフランスもシェンゲン・エリアなので、出入国審査を受ける必要はない。まるで国内旅行のように、気軽に行き来できるのだ。
 ケルンから1号線に入るとますますスピードが上がった。
 アウトバーンは指定の場所以外制限速度はないが、安全のため130キロの推奨速度が設定されている。
 規則を守るドイツ人の車は大方がそのくらいのスピードで走っているので、ジョーは片っ端から抜かして行く。
 日本の高速道路ではとても味わえないスピードと壮快感だ。が、日が落ちてくるとそれもむずかしくなってくる。
 アウトバーンは夜間照明がないのだ。反射テープが10m置きにガードレールに貼ってあるだけだ。煌々とライトが点いている日本の高速道路を走り慣れている者には、少々心もとない。
 もっともラリー中は照明のない山の中を夜通し走る事もあるので大丈夫だと思っていたのだが、久しぶりの長距離運転のせいか、ドルトムントの郊外に差し掛かった頃には日も落ちジョーも疲れていた。これ以上の運転を諦め、泊まる所を捜す。
 近くのガストホーフと呼ばれる1階はレストラン、2階以上が客室の小さな宿に部屋を取る事ができた。ありがたい事にトイレとシャワーも室内に付いていた。
 ジョーはシャワーを浴び、1階のレストランに降りた。とたんにドイツ語の洪水に襲われた。シーズンオフなので客は少ないはずなのに、レストランはドイツ語で溢れていた。
 もっともここはドイツなのであたり前なのだが、改めてドイツに来たんだとジョーは思った。    
 おまかせで夕食を注文する。ジャガイモのポタージュや仔牛肉のカツレツなどドイツの家庭料理が出される。ああ、この味だ、と思った。
 ジョーの母はイタリア人なのだが、父に合わせ食事はすべてドイツ料理だった。
 港町ハンブルクの名の通り、新鮮な魚で作られるマリネやムニエルもよく食卓を飾った。地元のドイツ人の母親が作るドイツ料理と遜色ないと思っている。
 日本にもドイツ料理の店はありおいしいのだが、やはり何かが違った。
 ジョーは12年前まで毎日食べていた母親の料理を思い出しながら夕食を摂り、この夜は鷲尾に連絡も取らず早めにベッドに入った。が、ジョーは一晩中夢を見ていた。ハンブルクで両親と共に暮らしていた頃の夢だ。
 父ジュゼッペ・アサクラは大きな人で、よく片手でジョーを持ち上げ肩に乗せてくれた。
 母カテリーナはほっそりとしたおとなしい人だった。やんちゃな息子に手を焼きながら、目を細めて見守ってくれた。
 3人は庭でお茶を飲んでいた。ジョーは子犬と遊んでいる。
 しかし実際には、彼の家では犬は飼っていなかった。また、父が家でのんびりお茶を飲んでいる姿もあまり記憶にない。
 夢の中のいくつかの事は、記憶の薄れと共にジョーが勝手に作り上げているものだった。     
 彼は一晩中、自らの真実と虚偽の世界に翻弄され続けた。



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Comment

淳 says... "覚書き"
そろそろハンブルクに向かう章に入ろうかと思っていたら、日本vsブラジルでドルトムントが映る。
パリからケルンを経てハンブルクに行く途中の街。おまけにこの番組の中継でハンブルク(サッカー場)も映る。

ちょっと多くない?W杯の最中とはいえグーゼンが。

実はこの話でハンブルクを出す(行く)予定ではなかった。なのになぜか流れでそうなった。
でもそのおかげで話の方向が決まったと思う。
ジョーと故郷の話をどこまで入れるか・・・きっと流れのままに、なんだろうな~、いつものように。
2011.01.21 17:13 | URL | #vDtZmC8A [edit]

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