コールナンバー ダブルJ

国際秘密警察スペシャル(S)メンバーと呼ばれる男達のお話です
Posted by  朝倉 淳   0 comments   0 trackback

Near miss 2

 「はじめまして。レニール・グリンリーフです」
 居並ぶJBの面々を前にレニールはにっこり微笑んだ。フランスのSメンバーで、長めのサラサラした金髪と青い目の美青年だ。
 「パリではジングージとジョージに助けてもらいました」
 「久しぶりだな」代表して神宮寺が握手を受ける。「日本語、うまくなったな」
 「長官に習いました。まだ時々ヘンな事言うみたいだけど」
 「それだけ話せれば上等さ。見合いをニラミアイと間違える奴よりは─」
 「ミアイ?なんですか?」
 「それよりレニール。明日は石垣島まで行くんだ。早めにチェックインして夕食を一緒にしよう」
 神宮寺が素早くレニールを皆のそばから離す。
 「Oui」レニールが素直に返事をする。と、「ジョージ。これマダム・ユキコから預かってきたです」
 白い封筒を差し出した。ジョーは受け取り、中を見た。何枚かの写真が入っていた。2ヶ月間一緒にソーで暮らした時に撮ったものだ。
 健とサッカーやプラモデルを組み立てているジョーや、ディアブロを洗車している姿などが写っている。ジョーはかすかに口元を綻ばせる。
 「Merci、レニール。使いみたいな事させて悪かったな」
 「Je vons en prie(どういたしまして)。マダム・ユキコとても魅力的。美しく強い。ヤマトダマシイね」
 「ヤマトダマシイ・・?」
 そうだっけ?と首を傾げたが・・・まっ、強い事は強い。
 「ねえ、今夜はレニールの歓迎会しようよォ。新宿辺りに繰り出してさァ」
 「歓迎会はいいけど、明日早いから酒はだめだぜ。洸」
 「ぼくはいいよ?、おちゃ(茶)けでも─」
 洸は酒に弱い。コーラ10に対してウイスキー1のコークハイ一杯でコロンと寝てしまう経済的な飲ンべえ(?)だ。
 結局、当直や翌朝早い任務が控えている者達を抜かし、レニールを含め15人ほどが新宿に繰り出した。レストランの小部屋をバイキング形式で貸切りにする。
 「おれ達に遠慮しないで、飲みたい奴は飲んでくれ」神宮寺が言った。
 こういう時変な遠慮はしないのが彼らだが、この日は車で来ている者が多かったので、実際に酒を注文したのは送って行ってもらう組の3、4人だけだった。
 「で、Sメンバーのテストって、どーいうの?」
 ローストビーフをほおばり洸が訊いた。
 JB2もダブルJもSメンバーのテストは受けていない。
 洸と一平はハワイで行われるはずだった養成所の卒業試験中に事件に巻き込まれ、その解決をダブルJと共に行ったので、それがテストのようになってしまった。
 本当なら卒業試験の後に改めてSメンバーのテストが行われはずだったのだ。
 またダブルJ結成当時はこのテストはなかった。彼らは始めから“Sメンバー”として組まされ、いわば実戦がテストのようなものだった。
 「各国の支部からパリ本部に候補者が推薦される」お酒代わりのウーロン茶片手に神宮寺が答えた。「実績、性格など細かい調査がされ、それにパスするといよいよテストとなるが、その前に2日ほど現Sメンバーの下で訓練のおさらいが為される。ここで現Sメンバーが候補者を落とす事もできるらしい。そしてテストの当日、今まで教官だった現Sメンバーが試験官となり、その指示の下数々の項目のテストが行われる。─もっともおれも初めてだからな。レニールは?」
 「1年ほど前に1回。皆、落ちちゃったけど」どーして?と洸が訊いた。「1人は私の指示した射撃の標的を2ミリ外し、もう1人はセスナの着陸地点を3m西にずれたので」
 「それだけで?」立花と伊藤が声を揃える。「厳しいんだなァ」
 「2ミリ、3ミリが命取りになります。経験で、そう思います」
 「そうだな」やはりウーロン茶を飲みながらジョーが言う。「大草原で2、3ミリずれたんならなんとかなるが、人の体で2、3ミリのずれは大きいからな」
 周りにいる男達が一瞬シンとなる。
 Sメンバーはもちろん、捜査課の誰もが一度は銃撃戦を経験している。ましてや、シャツの袖を捲り上げているジョーの腕に、今だ消えないワイヤーの傷跡や点滴による黒いアザがこの仕事の危険性を改めて彼らに示した。
 「Sメンバーになりたいなんて・・、今のおれなら絶対に言わないな」
 ウーロン茶を飲み干し顔を神宮寺に向ける。室内のライトのせいか、その瞳はいつもより青白く─。
 「ちょっとまて」イヤな予感がする。神宮寺はジョーのグラスを取り上げ香りを確かめた。「お前、これウーロンハイじゃないか」
 「ハイ?」
 「あー、ジョー。それおれのグラスだ!」高浜だ。「君のウーロン茶はこっち!」
 「ハイイ?」
 「し、知らないぞ。ジョーに酒飲ませて・・・」男達が一斉に引いた。
 「くそォ、おれだって石垣に行きてえよ」茹ダコのジョーが唸る。「もう大丈夫だって言ってるのに、石丸さんの許可が下りなくておれだけルス番だ」
 「やあ」小部屋のドアが開いた。「遅くなってすまん─」
 「石丸のバカー!石頭!Was sagen die de!(なに言ってんだ)」
 「あ─」
 皆が一斉に、ドアを開けて入ってきた森と石丸に目を向けた。

 管制塔から離陸の許可が下りた。
 2機のセスナ152が1機づつ波照間空港をテイクオフし、東と西に分かれる。
 西に向かう152には神宮寺とSメンバー候補生のアレンが、東に向かうセスナにはレニールとリックが搭乗している。
 「きれいなテイクオフだ、アレン」神宮寺が自分の左側─つまりパイロット・シートに座るアレンに言った。「今日は昨日の訓練の続きと旋回の練習をもう少ししておこう」
 「ラジャ」
 アレンが答え、自機の練習空域まで152を飛ばす。
 このセスナ152は2人乗りで、飛行学校の訓練用によく使われる機種だ。
 「今日は天気の大きな変化はないようだから、いいフライトにありそうですね」
 明日はいよいよSメンバーのテストだが、アレンもリックも変な気負いはない。
 一昨日の昼前に石垣空港に着いた神宮寺とレニールは、JBのジェットヘリで石垣島からさらに南西へ約60キロ行った日本最南端の有人島、波照間島のJB施設で待っていたアレンとリックを紹介された。
 2人共、神宮寺やレニールより2まわりほど大きな体格の、しかし陽気なアメリカーナだった。年齢もアレン達の方が上だが現Sメンバーの神宮寺達を軽く見る事はなく、神宮寺をミスター、レニールをムッシュと呼んだ。レニールはフランスでは通称?ムッシュ?なのだそうだ。
 2人はさっそく午後から神宮寺達の指示の下、今までの訓練の総仕上げを始めた。射撃、体術、車両や航空機の操縦など一通りこなしていく。どれを見ても2人がかなりの腕を持っている事がわかった。
 アレンの操縦する152が大きく左に旋回する。
 「多少横滑りするな」神宮寺の言葉にアレンはボールゲージを見て確認した。「もう一度だ。現在方位135°。ここから右に30°、バンクで315°まで旋回」
 「ラジャ」
 アレンが操縦桿を引きラダーを踏む。方位300°になった所でロールアウトを開始した。ボールゲージが中央に落ちつく。
 「OKだ」神宮寺が息をつく。「飲み込みが早いな」
 「回るのは苦手なので早く覚えないと、いつまでも回っている事になる」アレンが笑う。「前もっての訓練はありがたいが、回ってばかりいてはテスト当日はもう回りたくなくなるかもしれない」
 「まさか」と、神宮寺も笑う。
 彼がSメンバーになる前はこのような行程はなかった。
 もっとも神宮寺は18才になると同時に事業用操縦士のライセンスを取るために訓練と試験を繰り返し、1年後には見事にライセンスを手にしている。
 実はジョーも今、この事業用のライセンスを取るための訓練中なのだ。
 彼の場合はモータースポーツレースに必要な国際Cライセンスを取る事を優先させたので、空関係は後回しになってしまった。
 もっとも神宮寺のように仕事ではなくただ飛ぶだけだったら、今持っている自家用ライセンスで充分だが、“JBクビになったら空の運び屋もして、レース資金を稼いで─”と将来設計をしているらしい。しかし飛行時間が足りず、今だに手にしていない。
 「次は─」
 青い空と海が広がる光景に神宮寺の心も晴れて爽やかだった。

 「チッ」舌を打ちジョーがワルサーを降ろすとターゲットを確かめた。「2、3ミリどころじゃねえ。センチ単位でずれてるじゃねえか」
 ため息をつきワルサーに目を向ける。
 両親を撃ち殺した銃という歴然とした事実を突きつけたワルサーP38コマーシャル。
 一時期手にする事もできなかった銃だが、やはりジョーからこのワルサーを奪うのは無理だった。
 対応年数からすれば、もうとうに引退していてもいい。もっと扱いやすい最新型の銃はいくらでもある。辛い事を思い出してまでこの銃を使わなくても─。そんな声が聞こえていた。が、ジョーはこの銃を手にした。
 「ジョー」西崎だ。「午後からの実技の許可が下りたのか」
 「ああ、今日からな」
 それにしては浮かない顔をしている。と、西崎がターゲットを見ると、弾痕が目標点より外れているものがかなりあった。
 「カンが戻らねえんだ」
 吐き出すように言い唇を噛む。
 2ヶ月のブランクが大きくジョーを支配している。それは単に彼の腕のせいなのだろうか。それともワルサーに対する気持ちがまだ─。
 「まだ1日目だろ。焦る事ないよ。幸い大きな事件もないしゆっくりやっていくさ」
 西崎の言葉にジョーがかすかに頷く。と、
 「Sメンバーがそれじゃあ困るぜ」入り口から声がした。「それともSメンバーというのは、ある程度のわがままが許されるのか。この前のように─」
 「やめろ、島内」西崎が遮った。
 島内は西崎と同じ捜査課のメンバーだ。
 「あんな騒ぎを起こして勝手にJBを抜けて、帰ってきてまたSメンバーとして迎えられて─。いい身分だな」
 「いいかげんにしろよ。ジョーは勝手に抜けたんじゃない。上層部の考えで─」
 「そんなのこじつけだろ。そんな奴がSメンバーに復帰できるなんておかしいぜ」
 「・・・・・」
 ジョーは無言で島内に目を向けた。
 実は同じような意見を何人かが口にしている事をジョーは知っていた。それでも真っ向から彼に言ってこないのは、この件に鷲尾が絡んでいるからだろう。あの事件の後のジョーの心の危うさや鷲尾の気持ちを知る者は少ない。
 「そんな甘いものなのか、Sメンバーって。それなら誰だっていいじゃないか」
 島内がSメンバーを希望していると以前に聞いた事がある。確かに彼の射撃や合気道の腕は捜査課でも群を抜いていた。
 「・・・そんなにSメンバーがいいんなら、代わるぜ」
 「なに?」島内が目を剥く。
 「おれはなりたくてSメンバーになったわけじゃねえ。あんたが引き受けてくれるんならいつでも代わってやる」ジョーが島内に体を向ける。ブルーグレイの瞳を彼の目にピタリと合わせた。「ただしあんたにその覚悟があるんだったらな。そしてあの神宮寺と一緒に、その覚悟を貫いていけるんだったら─」
 「──」
 島内は、自分より年下のこの男に圧倒されているのを感じた。
 21才のジョーは30近い島内に比べれば人生経験も考え方も違う。考えが足りないところもあるかもしれないが、しかし国際警察の仕事に関して言えばジョーは島内より─もちろん西崎や立花達にも言えるのだが─より多くの体験と実戦をこなしている。その経験と自信がジョーを誰よりも大きく見せているのだ。実際にはまだ21才の若年だという事を忘れさせるくらいに。
 ジョーは島内が何も言わないので踵を返し射撃場を後にした。
 「色々言う奴の一人があいつって事か」追いついてきた西崎に言った。“まあな”と西崎が頷く。「あいつの言っている事ももっともだと思うけどな。あれだけ勝手やったし、普通に考えれば懲戒処分食らってもおかしくないし─」
 「だ、大丈夫か」ジョーの肩が壁をトンと突いた。目を閉じ顔色も青い。「初日から飛ばしすぎだぜ。石丸さんを呼んでこようか?」
 「勘弁してくれ。また怒られちまう」
 情けなさそうに言うジョーを西崎は廊下の端にある休憩コーナーのソファに座らせた。
 壁をコの字にくり貫いたこのコーナーは喫煙室のように見えるが、実は国際警察ならではのスペースなのだ。
 「西崎、お前もSメンバーになりたいと思ってるか?」
 「いや、おれは思ってないけど─。じゃあお前はどうしてSメンバーのままでいるんだい?やめる事だってできるんだろ?」
 自販のコーヒーをジョーに差し出した。
 「どうしてかな・・・」
 ジョーはカップに着つをつけたままボーと考える。
 17才で国際秘密警察に入隊した時ジョーは狙撃部に席を置いていた。
 射撃の腕は自他共に認めるものだったが、彼が実戦に出て銃を扱う事はなかった。
 いくらうまくても、まだ17才のジョーに人を撃たせるような事はできなかったのだろう。急がずじっくりと育てていくつもりだった。
 しかしジョーは不満だった。射撃場で心置きなく銃を撃つ事はできたが実戦で通用するかどうかわからなかったし、試してみたかった。
 しかし当時JBのチーフだった鷲尾は許してくれなかった。
 西崎はこの時期のジョーの事を覚えている。彼はジョーよりわずか3ヶ月前に入隊したばかりだった。だから自分より後に入隊し、狙撃部に異例の配属をされた10代の少年の事がちょっぴり気になっていた。
 当時から体も大きく目つきもとても少年とは思えなかったジョーは、同じ狙撃部の中でも浮いた存在になっていた。仲間はずれにしているわけではない。ジョーが混ざろうとしなかったのだ。
 いつも一人で射撃訓練をして教官代わりの先輩に銃の手入れや扱いを教わり、残った時間は再び射撃に費やす、という日々を送っていた。
 結局狙撃部にいた2年間、ジョーは一度も現場に出る事はなかった。
 そんな時、JBにもSメンバーをというパリ本部の指導の下、当時捜査課にいた神宮寺と 19になったばかりのジョーが?テストケース?として組み合わされた。
 性格のまったく違う2人は最初は息が合わず苦労したが、初仕事が完了した頃からお互いの事がわかってきたのか、少しづつ互いに合わせる事を覚え、またその違う性格をお互いがうまくぶつけ成長していき、テストケースだったこの組み合わせが正式のSメンバーになるまでになった。
 「あいつがSメンバーを続けているからかな・・・」ポツリとジョーが口にした。「おれ、あいつ以外に話できる奴がいなかったし・・・」
 神宮寺という相棒を得たジョーは、さすがにすぐに何でも話せる仲良し、にはならなかったが、今まで一人でいたJBの空間が、今は何も話さなくても傍らに神宮寺がいる事によって少づつ居心地のよい所に感じてきた。
 当然神宮寺も同じなのだろうと思っていたのだが、
「あいつ友達多いんだよな。捜査課にも情報課にもたくさんいてさ。おれ一人いなくても、どうって事ないくらいに」
 その神宮寺の友達の中にジョーが入っていく事はなかった。
 「だから・・もしここでおれがSメンバーをやめれば・・・」口ごもり、ふと西崎を見る。「バカみたいだろ。まったくガキの考えさ」
 「ほんとだよ。おれ達をなんだと思ってるんだ」
 「え?」
 ジョーが怪訝そうに、再び西崎に目を向けた。と、
 「あれ、ジョー。どうしたんだ?」通りがかった3、4人の男達が声を掛けてきた。「顔色悪いぜ」
 「また無理したんだろ。石丸さんに怒られるぜ」
 「─え」情報課のメンバーだと思うが・・・名前が出てこない。「なんでもないよ。石丸さんには言わないでくれ」
 「ラジャー、ラジャー」男達は西崎と顔を見合わせ頷き、行ってしまった。
 ジョーは西崎に名前を訊こうとし迷った。と、
 「午後の訓練は終わったのか?」声を掛けられ振り向く。そこにいる3人の男達は狙撃部のメンバーだった。 「久々に君の快音が聞けると思ったのにな」
 「・・・・・」
 「今日はね」西崎が代わって答える。「無理して何かあったら石丸さんが怖い」
 「そーだな」男達が口を揃える。「榊原さんといい石丸さんといい、医療部にはなんであんなに怖い人材が集まってんだ?」
 「男じゃなくて、美人の看護師さんを入れてほしいよな」
 「そうしたら医療部に入り浸りだ」
 アハハ・・・と豪快に笑う男達を、ジョーはただ見つめている。
 「じゃあな、ジョー。おれ達明日は14時から射撃訓練だ。時間が取れたら一緒にやろうぜ」
 「え─ああ」“石丸さんに見つからないようにな”と言いながら、男達は階段を上がっていく。射撃場の上に狙撃部の部屋があるのだ。「あいつら・・・なんで・・・」
 その後姿を見ながらポツリと呟いた。
 「そりゃあ具合悪そうにしている奴がいたら声くらい掛けるさ。仲間なんだから」
 「──」
 ジョーは不可解な事を言われた、というように西崎を凝視した。
 「君がどう思っているか知らないが、おれもあいつらも君を仲間だと、友人だと思ってるぜ」ふいにジョーの前髪を掻きあげた。「いーかげん気付けよ。こーんな鋭い目してるくせに。少しは自分の周りにいる奴らをちゃんと見ろ」
 「・・・・・・」
 額に手を置かれたまま、ジョーは目を見開き不思議そうに西崎を見つめた。
 JBの人間の多くは自分がSメンバーに復帰するのを快く思っていないと思っていた。それどころかJBに戻るのさえも・・・。
 なのに多くのメンバーは昨日までジョーがJBにいたかのように声を掛けてくれた。気を遣われるのはいやだったが、それでも─、
 「おれはここに帰ってきたかったんだ」ブルーグレイの瞳が揺れた。「なんと言われてもいい。Sメンバーをクビになってもかまわない。それでもおれは─」
 「わかってるよ」西崎がジョーの前髪をクシャクシャと掻きまわした。「おれも神宮寺も洸も─。立花や高浜達も、皆わかっているよ」
 「・・・・・」
 ふと顔を伏せた。胸に収めたワルサーの存在を感じた。
 “おー、西崎!神宮寺がいないうちにジョーを口説いてるのか!?”“”るせー。そう思ったら邪魔するな!”
 笑い声が響いた。
 「Danke─」
 ジョーが唇だけで呟いた。


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